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新渡戸文化短期大学の東高円寺キャンパスにあるヴォーリズ建築「新渡戸記念館(1号館)」。
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2026年10月17日放送のテレビ東京「新 美の巨人たち」では、ヴォーリズ建築の代表作の一つ「神戸女学院」が特集されました。
前回(その2)に引き続き、番組を通じて心に残った、ヴォーリズの建築への思いをご紹介します。
今回は「取り合い」です。

「取り合い」とは、床と壁が出会う場所。
普段、私たちが意識することのない、ほんの小さな部分です。
一般的な建築では、床から壁が「垂直」に立ち上がっています。
そのため、隅にホコリがたまり、掃除がしにくいと感じることがあります。
ヴォーリズは、この「取り合い」に緩やかな「アール(丸み)」をつけました。

たったそれだけの工夫で、ホコリがたまりにくくなり、掃除もしやすくなるのです。
建物の美しさだけでなく、そこで暮らす人、日々の手入れをする人にまで思いを寄せる。
家族を大切にしたと伝えられるヴォーリズ。
その優しさが、建築の小さな曲線にも息づいているように感じます。
「魂は細部に宿る」。
何気ない「取り合い」の丸みにも、ヴォーリズの建築哲学が静かに宿っているのかもしれません。
(文責)新渡戸文化短期大学 宮田雅之
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2026年10月20日 新渡戸に遺るヴォーリズの痕跡 (その2)階段の勾配

