ロンドンでライターとして20年以上活動されている宮田華子さんをゲストにお迎えし、「エシカルフード概論」の授業を実施しました。

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今回のテーマはエシカルフードの先進国でもある「英国のエシカルフード」です。実際に長年英国で暮らしている宮田さんから、日本と英国の生活習慣や価値観の違いについてお話しいただきました。環境保全や動物福祉(アニマルウェルフェア)、フェアトレードなどに配慮した商品選びが英国では広く浸透しており、実際の事例を交えながら食と社会とのつながりについて学ぶ貴重な機会となりました。学生たちも熱心に耳を傾け、積極的に講義に参加していました。

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ラップは悪⁉浸透しているプラスチック包装への意識

講義では、調理に使用するラップフィルムは英国ではあまり使われておらず、やむを得ず使用する場合には生分解性の製品を選ぶ人が多いこと、また、ジッパー付き保存袋やビニール袋は、使えなくなるまで繰り返し使用するのが一般的であると伺いました。日本では湿度や衛生管理の違いなどからラップやビニール袋を多用することが多く、生活文化の違いについて理解を深めました。

宮田さんからは、「日本のお菓子を英国の友人へのお土産に持って行くと、個別包装の多さに毎回驚かれる」というお話もありました。日本では当たり前に見かける包装ですが、英国ではごみを減らすために過剰な包装を避ける考え方が広く浸透しています。学生たちは、普段何気なく手にしているお菓子の包装からも、環境への意識や文化の違いが見えてくることを学びました。

国・企業・消費者が支えるエシカルな社会

また、英国のスーパーマーケットで販売されている食品や認証制度を紹介しながら、消費者が商品の背景にある環境や社会への影響を意識して選択する仕組みについて学びました。特に、食品の生産から輸送・販売までに排出される二酸化炭素の量を示す「カーボンフットプリント」や、家畜ができるだけ自然に近い環境で健康に暮らせるよう配慮する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」について紹介され、環境や動物に配慮した商品選びが英国では身近なものになっていることを知りました。

さらに、まだ食べられる食品を必要としている人へ届ける「フードバンク」の活動についても学びました。食品ロスの削減だけでなく、地域で支え合う仕組みとして社会に根付いていることを知り、食と福祉のつながりについても理解を深めました。

講義終了後には交流会を開催し、英国で実際に販売されている紅茶やビスケットなどを囲みながら、学んだ内容について意見交換を行いました。

交流会では、商品のパッケージに記載されている原材料表示や栄養成分表示、リサイクル表示などを実際に見ながら、英国の食品表示の特徴について学びました。

参加した学生たちは英国の食文化に触れながら、食品の背景にある環境や社会への配慮について考える機会となりました。実施にお持ちいただいたビスケットなどは個別包装のものは少なく、箱にもプラスチックではなく紙製のものが多いところからも日常でプラスチックを使用しない文化が根付いている印象でした。

交流会では、「普段は価格や味だけで選んでいたが、商品の背景にも目を向けたい」「食品表示をもっと意識して見てみたい」といった感想も聞かれました。

今回の授業と交流会を通して、日々の食の選択が持続可能な社会づくりにつながることを学び、エシカル消費について考える貴重な機会となりました。

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