こんにちは、突然ですがよくゼロイチ、ゼロイチって言いますよね!
文字であらわすと0(ゼロ)・1(イチ)です。0から1を生み出す=何もない所から何かを生み出す!という意味でつかわれています。
今日のテーマである『創る人と作る人』を言い換えると、ゼロイチとなります(笑)
では1を3にすること、2を10にすること等もめちゃくちゃ尊いのに、これらと何が違うのででしょうか?
このことについて少し例を挙げてお話ししますね。
少し例えが違いますが、皆様にわかりやすく例えると
ニンテンドウ スイッチ本体とその最初のソフトを創り出したことはゼロだと言えます。
その後、スイッチ2を生み出したことは、2や3だと言えます。
同様にソフト面でいうと『マリオ』を生み出したことはゼロですが、『スーパーマリオ』や『マリオカート』などのシリーズを開発した事は2や3や10だと思います。
1を2や3にする行為はどれもすごーーーーく尊い行為だと思います!
1を2にすることも並大抵では決してできません!
しかしそれでも批判必至で言及すると、0と1の間には比較ができない差があるのです!
それはそれは到底想像のできない差があります。
もう少しわかりやす言葉で話すと 成長(groth)と変容(transform)の差ぐらい大きく違います。
生まれたばかりのイモムシは成長すると何になりますか?
そうです!蝶になります!
でも、本当に何も知らない子どもに2㎝のイモムシが成長するとどうなる?と聞くと、10㎝とか30㎝の大きなイモムシになる!
という答えが返ってくると思います。
また、仮にサナギになるとか、色が変わるとか、手や足ができるなども想定の範囲でしょう!
しかし、羽根が生えたり、触覚が出たり、鮮やかな色を纏ったりなどは想定できないはずです。
その位0と1は大きく違います!
その尊さが新渡戸の食生活デザインコースにはあります!
ゼロイチを突き詰めると、私はいつも別の意味なのに『イノベーター理論のギャズム』を連想してしまいます。
イノベーター理論では、製品やサービスの普及の過程を採用の早いタイミングからイノベーター(革新者2.5%)、アーリーアダプター(初期採用者13.5%)、アーリーマジョリティ(前期追随者34%)、レイトマジョリティ(後期追随者34%)、ラガード(遅滞者16%)の5つの層に分類しています。
その中でも、2番目のアーリーアダプター(初期採用者)と、3番目のアーリーマジョリティ(前期追随者)の間には『ギャズムという大きな見えない溝』があり、ここを越えることで、商品やサービスが世の中のメインストリュームに乗っていくのです。
ですがその溝はとてつもなく大きく見ない為、溝を乗り越り超えることができず、埋もれていった商品は星の数もあるのが事実です。
少なくても、店舗やコンビニなどで見かける人気商品やロングセラー商品・サービスはそれを乗り越えてきたものが生き残っているのです。
世に残る事になった優秀な商品には、『商品ライフサイクル論』なるものがその後、別途当てはめられ『導入期、成長期、成熟期、衰退期』のどの期にあたるか?によってプロモーションや販売方法などが変わっていくのが世の常です。
上記プロモーションの一例)某ファストフードフライドチキンの『オリジナルチキン』や某有名カップ麺メーカーの『オリジナル味』はロングセラー商品で成熟期にあり、主力商品であるが故、成熟期を更にどこまでも伸ばして、衰退期に入らない為の施策や工夫が求められます。
フライドチキンのお店で深堀すると、オリジナルチキンを新規客や離脱客に食べてもらう為に、お得キャンペーンを行ったりします。
また、別味のチキンを開発しキャンペーンを打つことで、既存のお得様に飽きられない様に味変してみたり、逆に別味を経験してもらうことでオリジナル味の良さを更に引き立てたりもできます。
それらの別味チキンを開発し続ける中で、スマッシュヒット製品がもし生まれた場合、オリジナルチキンの他にもプラスアルファーでの稼ぎ頭ができた事になります。
もっと言えば、オリジナルチキンが衰退期に入ってしまったとしても、それに代わる『成長期』の次世代売り上げを支えるメイン商品を見つけられた事にもなるのです。
例えがかなり長くなりましたが(笑)、これらのチキンの例えはゼロイチではありません!
↑でもめちゃくちゃ凄い事を遂行してますよね!私が小さな時からずーっと成熟期でベストセラーを続けているんですもん!
話を戻すと、イノベーター理論の『ギャズム(溝)』を越える前の行動こそが私はゼロイチなのでは?と私は思っております。
イノベーター理論は『採用者や購入者』が主語ですが、ギャズム前の16%(イノベーター2.5%とアーリーアダプター13.5%)にあたる目利きや審美眼がある人に選んでもらう事が重要で、その革新性のアンテナやこだわりのお眼鏡にかなう商品を生み出すことで、うねりを起こす権利を初めて手に入れる事になるというのが私の持論です。
もっというと、これから商品企画や開発でゼロイチを考える人自身がイノベータやアーリーアダプターと同じ視点や視座を持つべきなのです!
そこを本気で考えるなり、学べたり、意思を支えたり、それを叶える講師陣を揃えているのが新渡戸であり、食生活デザインコースの特殊な所だと思っております。
手前味噌ではありますが、『短大初』とか『オンリーワン』だとか、『他学では真似できない』などの言葉を恥ずかしげもなく言えるのもそれがあるからです。
エンディングですが、二回に渡り、商品開発や創る事と、作る事のなどをテーマに、例えも交えて色々調べたり考えたりしてきましたが、『食の世界でここまで挑戦している新渡戸は特殊なんだな』って改めて思ったのでした!
これまた最後に『ギャズム』で例えてしまいますが、他学の類似学部や学科と本学の食生活デザインコースの間にあるギャズム(差や溝)は目に見えない程大きく、似てはいても全く違う部類のものだと思いました!
食生活デザインコースと他学とのギャズムの見える化、ゼロイチとそうでないもの、創ると作るの差を、もっと上手にお伝えできる方法を考えなくちゃなって思いました!(笑)