新入生のみなさん、改めまして、ご入学おめでとうございます。
これから始まる大学生活への期待に、胸を膨らませていることと思います。
ここでは、本学の学びの土台となる「建学の精神」について、その要点を紹介します。
はじまりは「人と人」の出会いから
2027年に100周年を迎える新渡戸文化学園。
その始まりには、創立者・森本厚吉先生と、札幌農学校(現・北海道大学)での恩師である新渡戸稲造先生の出会いがあります。
先生と学生という関係から生まれた学校だからこそ、「人を育てたい」という想いが大切にされています。

初代校長 新渡戸稲造先生
一人ひとりを大切にする「親心」
新渡戸先生は、「人の子を預かる以上は、親心をもって、これに対すること」と教職員に語られました。
「学生一人ひとりを、自分の家族のように大切にしなさい」という意味です。
本学では、学生一人ひとりを大切にし、それぞれの良さを伸ばすことを大事にしています。
そして、学生自身も周りの人を大切にできる人になることを目指します。

新渡戸先生が「親心」教育を唱えた「教職員心得」
心を整える「沈黙」の時間
本学では授業の前に、数秒だけ目を閉じて静かに過ごす時間があり、これを「沈黙」といいます。
気持ちを整え、相手のことを考える準備をするための時間です。
国際連盟の事務次長時代に新渡戸先生が考えられた方法と伝えられています。
短い時間ですが、人との関係をよくする大切な習慣です。
学びを社会で役立てる「実学」
新渡戸先生は、「詩を作るより田を作れ」という言葉を残しました。
これは、「学んだことを社会で役立てよう」という意味です。
たとえば、食や医療の分野では、「なぜ必要か」「誰の役に立つか」を考えることが大切です。
学びは、誰かの役に立ってこそ意味を持ちます。

人や社会を幸せにする学園の教育シンボル
「人格」こそが大切
どれだけ知識や技術があっても、思いやりや誠実さがなければ、その力は本当の意味で人の役には立ちません。
新渡戸先生は、人としてのあり方を大切にされていました。
学びとは、「何を学ぶか」だけではありません。
「どんな人になるのか」を考えることでもあるのです。
未来へつながる学び舎
大学生活は、自分を大きく成長させるチャンスです。
本学の「建学の精神」を胸に、「なぜだろう」「誰のためだろう」と考えることを続けてみてください。
最初は、うまく答えが出なくても大丈夫です。
その積み重ねが、未来の自分をつくります。

本学での学びが、みなさん自身の力となり、誰かの役に立つ力へと育っていくことを願っています。
(文責)新渡戸文化短期大学 宮田雅之

