本日は3年生の『検査総合管理学』の講義がありました。
この科目では医学界の著名な先生方のお話を伺い、最先端医療の見識を広げるのが目的です。

本日の講師は本学の学長で臨床医でもある関谷 透 先生に、ご専門である「CT・MRI の読み方」について講義して頂きました。

CTやMRI、そして臨床検査技師が生理機能検査でもよく行っているエコー(超音波検査)といった画像診断について、その装置や技術ができるまでの歴史から特徴、利点や欠点、原理といった学問的なお話に続いて肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓、子宮といった臓器の解剖と臨床所見(画像の症例)を余すことなくご講義頂きました。学生も臨地実習を終えてある程度の知識を身に付けての聴講だったので理解を深める事が出来たのではないでしょうか。

先生がおっしゃっていた「歴史を学ぶことは自分達の現在・未来を知るために重要」という温故知新の考え方は素晴らしいと思いますし、「知識や技術の修得のみならず、それを支える人間性を鍛える事」,「検体や画像の向こうには患者さんがいることを忘れないこと」という基本的であるが最も大切なことを心にとめて、より良い臨床検査技師になって貰いたいと思います。S・N