7月9日  3年生の『検査総合管理学』の講義がありました。

 

本日の講師は、獨協医科大学病院・感染制御センター 奥住 捷子 先生をお招きしました。

奥住先生は本学(当時は東京文化医学技術学校)を昭和37年に卒業された私たちの大先輩です。

 

東京大学医学部附属病院にて勤務され、現在でも獨協医科大学病院にて、研究や検査、後進の指導にとご活躍されています。

そんなパワフルな奥住先生の本日の講義テーマは「臨床微生物検査学の面白さ・やり甲斐」

 

まずは先生の学生時代のお話からです。

 

現在は5か月間の病院実習ですが、その当時は1年間にわたり行っていました。

それぞれの検査室には変わった先生もおられたようで、病理学教室の真夏の解剖などでは、ステテコに下駄という出で立ちの先生が解剖を行っていたそうです。今では考えられませんが、まるでドラマに出てくる名物先生のようですね。

 

そんな中、微生物検査学に興味を持たれた奥住先生はその道に進むことになられた様子です。

 

当時は何から何まで手作業でしたし、危険性がまだ認識されていないことも多かったようです。

ピペットを口を使って吸引する作業などでは感染する事故も起きたそうですが、諸先輩方が敷いてくださったレールがあればこそ、現在ではその危険性を認識して安全に注意した検査が行われています。

 

最後には「失敗にくじけず、自分の仕事に自信を持って」と締められました。

現在、病院実習で日々がんばっている学生たちにはとても心強いお言葉だったのではないでしょうか。

 

普段はなかなかお会いすることのない、大先輩から貴重なお話を伺うことができました。

学生たちもこのような大先輩に続いてほしいものです。        Y.K